前立腺肥大の始まりは「些細な異変」から
最初の異変は、突然の悪寒と強い吐き気でした。
風邪だと思い込んでいましたが、咳も熱もなく、ただ体の奥から気持ち悪さが湧き上がるだけ。
「何かがおかしい」と感じながらも、原因が分からないまま数日が過ぎていきました。
今思えば、これが前立腺肥大の最初のサインでした。
最初の異変は悪寒と吐き気
これからの出来事すべての始まりは、突然に始まったごく小さな異変からでした。
この最初の異変に気が付いたのは2月の初めでした。
それは、この冬最大の寒波が到来した時のことでした。
ニュ-スでは、この寒波は長く居座るだろうと予報されていました。
この強い寒波の到来したその日に、私は突然の悪寒と強い吐き気を感じました。
ですから、てっきり風邪をひいたと思い込んだのです。
このように、始まりはごくありふれた些細なものでした。
風邪だと思い込んだ理由
私は風邪には強い方でした。
風邪は、風のようにどこからともなくいつの間にかやって来て、いつの間にかどこかに去ってしまう、と一般的に説明されています。
私自身も、自分のこれまでの経験から、その説明には納得しています。
実際、風邪で寝込んだ経験はありません。
朝、起きた時に体がだるかったり、少し熱があったりして、風邪をひいたな、と感じたりすることは時々あります。
しかしその日の活動を開始して体を動かし、体温が上がっていくうちに、これらの症状が午前中のいつの間にか、消えていっていました。
それが普通でした。
ですから今回もすぐに治ると思っていました。
仮に治りが悪くても3日か4日で、長くても1週間もすれば自然と治るものと楽観視していました。
咳が出ない違和感
ただ不思議なのは、風邪のはずなのに咳が出ないということでした
しかも、風邪ならばせいぜい長くても1週間程度で治るはずなのに、今回はそのが1週間が過ぎても治る気配はありませんでした。
こんなにも治らないのは、記憶では初めての経験です。
それでさらにもう1週間、様子を見てみることにしました。
しかし、その2週間が過ぎても、回復の兆しがまったく見えてきませんでした。
さすがの鈍感な私でも、これはおかしいと思いました。
吐き気に苦しめられる
咳が出ない不思議さに加えて、悪寒と吐き気だけが続き、特に吐き気がひどくなる一方でした。
ゲーゲ-と、まるで胃袋から何かを吐きだそうしているかのようでした。
体を緊張させて、苦しさにのたうち回ってでも、何とかしてその何かを吐きだそうとしているかのようでした。
その時は本当に、ただただ苦しかったです。
私がいやいやしているのに、それても何とか吐き出させようとして、無理やり胃が持ち上げられているかのようでした。
かといって、その何かが吐き出されるわけではありません。
しかも胃酸までも込み上げて、のどをヒリヒリさせているように感じました。
一度は驚くべきことに、少しばかりでしたが、確かに血を吐き出し、ぎょっとさせられました。
咽か食道か、どこか分かりませんが、激しいせき込みによって傷がつき、出血したのではないかと思っています。
最初は些細に思っていましたが、徐々に些細ではなくなっていきました。
これらは、本当は体からの重大なサインだったのです。
しかしそれには気づくことなく、寒波到来に合わせたタイミングで起きましたので、風邪を疑うことはありませんでした。
事態はさらに進んでいき、何らかの行動を取らなければならなくなっていきました。
食欲も喪失
この頃からは徐々に食事も苦痛になっていきました。
食欲はなくなり、ただ生きるために口の中に食べ物を入れて、仕方なく、無理やり飲み込んでいるという難行苦行状態でした。
楽しみなはずの食事が苦痛だ、などという経験はしたことがありません。
水っぽいものなら何とか食べられそうでした。
それで朝ごはんも、味噌汁の中にほんの少しのご飯を入れて、お粥かおじやのようにして何とか口に入れていました。
食事の量も極端に少なくなりました。
何しろ食べたくありませんでした。
できれば水分だけで必要な栄養やカロリ-が取れないものかと切に思いました。
食事も飲み込みにくく、実際、舌には食べかすが沢山残っており、ザラザラしていました。
舌の様子がいつもとは違っていました。
残った沢山の食べかすは、水を飲んでもなくなりませんでした。
まるで砂利を噛んでいるような感じでした。
そういえばこの頃は妻にも、「口臭がする」と指摘されることがありました。
でもどうすることもできませんでした。
後になって考えれば、あれは腎臓が食事を拒否していたサインだったのでは、と考えています。
というのは私たちは食事からも、毎日摂るべき水分量の4割から5割ほどを摂っていると言われています。
しかし私の腎臓は、排尿できない水分で膨れあがっていました。
それで、「これ以上の水分を送るのを止めてください」、と必死に私に訴えていたのではないかと想像しています。
それが、食欲をなくさせたり、舌を食べかすだらけにしたりして、抵抗していたのではないかと思います。
まとめ
このようにして私は、体が私に教えていた重大なサインを見落としてしまいました。
- 悪寒
- ひどくなる一方の吐き気
- 咳がない
- 食欲が喪失し、苦痛となる
- 舌に残る沢山の食べかす
- 口臭
これらが前立腺肥大の悪化により、腎臓機能も悪化していることのサインであることを、後で体験を通して理解することになりました。

