術後に起きた“雨漏りのような尿漏れ”──体が回復するまでの数日間
手術を終えて数日後にカテーテルが抜かれましたが、尿が雨漏りのように流れ続けました。
自分の意志では止められず、ただ体が勝手に排尿してしまう状態。
看護師からは「最初は誰でもそうなります。体が調整していきます」と説明され、安心しました。
実際に数日で改善し、体の不思議な働きを強く感じました。
尿が雨漏りのようになった不思議な現象
私の前立腺肥大の手術はうまくいったのですが、手術後にはてっきり抜かれると思っていたカテーテルが抜かれていませんでした。
しかも排尿バッグにに繋がっています。
前の病院に初めての診療時には、もう排尿バッグを装着させられましたが、その時に戻ったような感覚です。
手術後もそうさせられたのはきっと、血の大きな塊が出来て、カテーテルへの尿の流入が妨げられないようにするためと思われます。
それにしても、これまでで一番太い管が挿入されたように感じます。
なぜなら、尿道を目いっぱい広げられたような、張りのある痛みを感じるからです。
そして今日はいよいよ、そのカテーテルを抜く待望の月曜日です。
朝の検診では体温が36.4度で、血圧が上下101と61で順調な回復です。
朝の9時過ぎに予定通りに管が抜かれました。
主治医の先生が処置をされるものと思っていましたが、前の病院と同様、女性看護師によって抜かれました。
「少し大きいので、息をゆっくり吐いてくださいね」、と言われましたが、すぐに抜けました。
「恐らく11時頃に最初のトイレだと思います」、と続けて言われましたが、どうしてそんなことが分かるのだろうと感心しました。
でもその前に、10時になって、入院した火曜日以来の6日ぶりのシャワ-を浴びました。
管が抜けたばかりですので、尿道からは少しの血が流れていました。
驚いたことに、尿もピチピチ流れているのです。
そのうちに止まるだろうと軽く考えて、気にも留めませんでした。
シャワ-を終えて、11時になっても尿意はなく、11時半頃に少しの尿意を覚えましたので、トイレに行きました。
驚きました。
何と尿はまだ止まることなく、ずっと、ピチピチと流れ続けていたのです。
言わば尿の雨漏り状態です。
この尿漏れを止めようとしていきんでみても、自分の意志ではまったく止めることができません。
紙パンツも、漏れて溜まった尿で少し重くなっていました。
私は驚いてしまい、トイレは中断しました。
してナースセンタ-に急いで行って「尿が漏れている」と、驚いて報告しました。
それでは、と、看護師さんは、膀胱内にどのくらい尿が残っているか、残尿検査をされました。
看護師さんは15mgと言われたような記憶があります。
そして、それはとても良い状態だとも言われました。
看護師さんが説明してくれました。
「尿が (勝手に) 出てくることは何の心配もないです」、とのことでした。
むしろ「一番心配なのは、尿が出てこないことです。
出ているなら、徐々に正常に戻っていきます」、と言われて安心しました。
安心ついでに、新しい紙パンツと尿取りパッドを追加してもらいました。
尿漏れが続いているせいでしょうか、尿意はあまりなく、トイレには行きませんでした。
そして、看護師さんの予告通り、気がつかないうちに、いつの間にか尿漏れは止んでいました。
血尿に驚き、頻尿へ移行
しばらく後に、今度は排便でトイレに行きました。
すると驚いたことに、ほんの少しいきむだけで、便ではなく、灰色っぽい何かと混ざった粘液のような状態で、血がドロッと出てくるのです。
びっくりしてしまい、もしかして手術がうまくいかなかったのだろうか、などと心配しながら、ナースセンタ-に慌てて行きました。
そして「血が出てくる」、と大きな声で心配の報告をしました。
「それは大変、すぐに先生を呼んできます」、などと言われるようなことはまったくありませんでした。
看護師さんたちは私の言葉にまったく驚くこともなく、仕事の手も休めません。
すると看護師さんの誰かが言いました。「あそこは柔らかいから、すぐ血が出るのよね」。
「大丈夫よ。すぐに止まっていくから」。
平然とした看護師さんたちの反応に安心感を持つことができました。
考えてみれば、看護師さんたちは歴戦のつわものです。
このような状況を数多く経験してきていることでしょう。
それに対して私はといえば、まったく初めての経験です。
ですから起きていることにただ一人だけであたふたと、右往左往している状態でした。
今、思い出しても笑いが出てくる滑稽な様子です。
その後は、まるで頻尿にでもなったかのように、30分ごとにトイレに行きました。
多分、これも体の誤作動で、カテーテルが抜かれたのに、その移行にはすぐについてはいけないのだと思っています。
そのうちにカテーテルが抜かれた変更に気づいて、徐々に頻尿を治していくはずだと思いました。
実際、こんな状態で帰途に着いたら大変だなあ、と心配しました。
夕方の6時前になって、良いお話をしてくれた医師が私の状態を尋ねてきてくれました。
現在の様子を知ると、最初は頻尿や尿漏れがあり、少しづつ、月単位で良くなっていくとのことでした。
血尿が改善するには3か月ほどかかるとのことで、よく水分を補給したほうが良いとアドバイスをしてくれました。
その日の夜から朝にかけても、1時半から2時間おきに頻繁にトイレに行きました。
30分間隔よりはよくなりました。
同室の患者さんたちを、眠りから起こさないように気を遣いながらのトイレ通いでした。
でも、翌日はトイレに行くまでの時間もさらに徐々に伸びていきました。
そして火曜から水曜にかけての夜のトイレは、3時間に1度の間隔になっていてホッとさせられました。
このようにして、医師や看護師さんたちの助けのもとに、順調に回復していくことができました。
病院からもは、「検査では、とても良い状態に回復されているので、予定通り水曜日には退院できます」、と言われました。
結局、この病院では9日間お世話になりました。
退院してからは、血尿は3か月ではなく、1週間でなくなりました。
その血尿が続いた最後の日には、4、5個の血の塊が尿道から続けて出てきて、驚かされましたが、無事順調に回復して根治することができました。
退院して1か月後に、病院で回復状態を調べて、問題なく、順調であることが確認されてすべてを終了しました。
感謝のうちに退院してしばらく後に、主治医と病院の皆さんに感謝の手紙を書くことができました。
当然ながら、以来、前立腺肥大には悩まされることは、まったくなくなりました。
まとめ
手術の終わった後でも、私は体の不思議な働きを体験することができました。
- カテーテルが抜かれたのに、体は、まだ挿入されているように感じて、尿漏れを続け、そのうちにカテーテルが抜かれたことを理解して、私の知らないうちに尿漏れを止めました。
- 頻尿に移行しましたが、これも、上記の理由で、体が頻尿を徐々に止めて、普通状態に戻していきました。
体は、その所有者を助けるために働いていることをよく教えられました。

