前立腺肥大87cc──手術を決断するまでの道のり
前立腺は通常20ccほど。
私の前立腺は87ccまで肥大していました。
医師からは「レーザー手術(HoLEP)が最も安全で確実です」と説明され、手術を決断。
不安はありましたが、これが根治への唯一の道だと感じました。
HoLEP(ホーレップ)手術を目指して
肥大化した私の前立腺は前の病院で治療され、手術ができるまでに回復できました。
私は期待と少しの不安を抱いて、次の、前立腺肥大の手術をしてくれる病院に向かいました。
今度はどんな先生だろう。
病院に着いてみると、かなりの数の患者さんたちが待合室にいました。
みんなこの病院に期待をかけているんだなぁ、と思いながら私も椅子に座りながら、私の番を待ちました。
そして私が呼ばれて、新たな先生と対面することになりました。
40代後半から50代前後の比較的若い先生でした。
笑顔もあり、自信も抱いているようにも見えます。
確かに自信なさそうなら、こちらが、「大丈夫だろうか」と、心配になります。
とても良いと思いました。
もっとも自信過剰も私の好みではありません。
そのような人は威張っているように見えます。
でも今度の新たな先生はその中間で、自信はありますが、よく患者さんたちの話に耳を傾けてくれる謙虚さも身に付けている先生に見えます。
私は持参してきた紹介状を渡しました。
先生はそれを読みながら、「では、今も管が入っているのですね」、などと幾つかの質問をしながら必要な確認をしました。
そして確認が終わり、「では私が担当しましょう」、と力強く言われました。
これを聞いて私は心からの嬉しさと安心感を覚えました。
これで私の、前立腺肥大の病気の根治が約束されたのです。
先生はすぐにポケットから携帯を取り出し、誰かに電話を掛けました。
どうやら事務方でしょうか、私の手術のための機器がいつ空いているのかを確認しているようでした。
その確認が終わり、私の手術は約一か月後に設定されました。
そして、そのまま続けて先生の指示で、MRI検査やレントゲン検査などをしてその日は終了しました。
レ-ザ-手術の仕組みとダビンチによるロボット支援手術
私が受けようとしている、前の先生も勧めてくれたレーザ-手術はHoLEP (ホーレップ) という手術です。
私の前立腺肥大は重症で、通常20ccほどの大きさのようですが、私の場合は87ccまで肥大していることを、前の病院の泌尿器科の先生から教えられました。
30ccで肥大症と診断され、50ccになると重症のようです。それが、私の場合は87ccですので、何といえばよいのでしょうか。
超重症で危険な状態と言ってよいのではないかと思います。
実際、私の危険な前立腺肥大は水腎病をもたらし、私の命を危険な状態に陥らせました。
もっとも私は、自分がどれほど危険な状況になっているかは、前の病院に入院するまではまったく気がついていませんでした。
それが、前の病院の泌尿器科の先生の見事な治療により、危険な状態から前立腺肥大の治療ができるまでに回復させてもらえました。
その先生には本当に感謝しかなく、頭が下がります。
そして今度、私が受けるHolep手術は、肥大した前立腺をミカンに例えれば、ミカンの皮を残して実だけをレーザ-でくり抜く、そのようなイメージでイラストに説明されていました。
他にも、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)という手術方法も掲載されていました。
TUR-Pの読み方は、文字通り、ティ-ユ-ア-ルピ-と読むようです。
私も前立腺肥大の手術をすることになったので、退院して家に帰っていた間に、関心を持ってその手術の様子を動画で見たことがありました。
その時の動画では、耳かきのような器具で少しづつ、丹念に肥大した前立腺をくり抜いていました。
前立腺のイラストは、まるで脂肪の塊に見えます。
ですから私は、前立腺には血管がないように思っていましたが、実際は違いました。
毛細血管が張り巡らされており、器具でくり抜くたびに一筋、二筋の血が必ずピュッと吹き出します。
そこに器具の裏側を当てて,多分、電熱のようなもので止血し、またくり抜いていくという地道で根気のいる手術に感じました。
ですから、私のように大きくなり過ぎた前立腺をくり抜くには自然と長い時間が掛かります。
毛細血管といえども、長い時間くり抜いていると、結果として大量の出血になり得ます。
もしかしたら、血圧も危険なほど下がって来るのかもしれません。
それがHolep手術だと、言わばミカンの皮から実の部分をくり抜くと、それは同時に止血をすることにもなります。
しかも短時間になるので、多量出血の危険も少なくて済むのです。
くり抜いた前立腺は、そのまま尿道から出すことはできない大きさですので、一旦膀胱に入れるのだそうです。
そこで細かく裁断して、それから尿道を通して外へ吸引するのだそうです。
手術をしてくれる新しい先生によると、細かく裁断した前立腺も、後で顕微鏡か何かで確認して、癌細胞の有無も調べるということです。
ですから、「いろいろな前立腺肥大の手術があるが、(私が受ける) レーザ-手術が一番良い」、と言われました。
しかもこれは、ダビンチという名前のロボットを用いての、患者に優しいロボット支援手術だそうです。
ロボットを用いると、手術をするときの手のブレをなくするなどの、様々な良いことがあるようです。
ですが、ダビンチの操作には経験と熟練が必要のようです。
この病院のホームペ-ジを見ると、私の手術を担当してくれる先生は、ダビンチの様々な資格を持っているようで、これも安心できる材料です。
入院
新しい主治医と対面をし、必要な検査をしてからおよそ1か月後、手術のために入院をする日となりました。
午後1時半頃に受付で手続きを済ませ、看護師さんに案内されて病室に入りました。
前の病院と同じく、3階の南側で、4人部屋の窓際のベッドでした。
手渡された病衣に着替えると、看護師さんから今後の予定を、スケジュール用紙を手渡されながら説明されました。
それによると、私の手術は明日の午後1時半頃を予定しているようです。
私の前には4時間に渡る大きな手術があるようで、それが早く終わるなら、30分早くなるかもしれないとのことです。
それに明日は手術なので、一日中、飲食禁止です。
言わば断食をするようなものです。
断食は内臓の日々の働きを休ませて、体内をリセットさせるようなものだと聞いたことがあります。
ですから、飲食禁止も前向きに考えるようにしたいと思います。
3時過ぎにはCT検査をしました。
その後に主治医の先生が挨拶に来てくださいました。
権威を振りかざすような方ではなく、話し方も穏やかで、とても安心させられる良い先生です。
手術前の様子
そして、いよいよ待ちに待った、私が前立腺肥大から解放される手術の日となりました。
朝7時の検診では体温が36.1度で、血圧は上下それそれ106と60で、すこぶる良好です。
今日は一日中食事はありませんが、水分は10時半頃までは摂ることができると言われています。
8時頃には同室の皆さんが朝食を楽しんでいる中、私には飲むヨーグルトのような栄養ドリンクが提供されました。
紙パックに入ったのもので、100mlを2本の計200mlです。これが今日一日の栄養のすべてです。
説明によると、手術という、言わば長距離を走るのに役立つもので、術後の回復を早めるためにもとても良いということです。
またしばらくすると、今日の手術を担当するという2人の男性医師がわざわざ挨拶に来られました。
多分、主治医の手術をサポ-トされる方だろうと理解しました。
さらには、麻酔科医の先生も私の状態を知るために来られて幾つかの簡単に質問をして帰って行かれました。
いよいよ手術をするんだな、という気持ちが高まってきます。
午後の1時過ぎには友人の1人もわざわざ来てくれました。
友人の気遣いある話題は、私の緊張を和らげてくれるものでした。
良き友人は貴重に存在で、これからも大切にしていきたいと思いました。
まとめ
私の受けたHoLEPを、事前に家で調べてから病院に行きましたが、それは良い事前情報となり、少し心に余裕を持つことに繋がったように思います。
また、主治医はもちろん、そのほかの、私の手術に関わってくれる医療スタッフの方たちも、事前に私に近づいてくださり、少しでも知り合うことにより、信頼関係を持つことに繋がったように思います。
多少でも信頼関係があるなら、手術にも気持ちよく臨むことができ、また安心感を抱いてスタッフの皆さんに委ねることができるように思いました。
病院スタッフの皆さんから近づいてきてくれることは、本当に最高だと思いました。

