エコ-検査で癌の可能性が (体験談)

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エコー検査で告げられた“癌の可能性”──不安と恐怖の数日間

入院中、エコー検査で膀胱に影が見つかり、医師から「癌の可能性もある」と告げられました。


眠れないほどの不安が押し寄せ、頭の中で最悪の想像が広がりました。


翌日のCT検査の結果が出るまでの時間は、人生で最も長く感じた時間でした。

入院して3日目の血圧は、上が106で下が70でした。本来の状態に戻りつつあります。

私も順調に回復していることを実感できています。

それでも点滴はまだ継続されさていました。

午後になって、今日は超音波検査をすることを告げられました。

その担当の看護師さんが、「少しお腹が張るようになると思います」と言いながら、カテーテルの2か所をクリップで挟み、尿の流れを遮断していきました。

それから1時間後にその超音波検査、つまりエコ-検査が10分ほどに渡って、検査室で行われました。

私は順調な回復を感じていましたので、この検査も、良い結果になることを確信していました。

良い返事を期待して検査後に、その女性担当技師に「どうでしたか?」、と聞いてみました。

「私は検査をするだけで、所見は主治医がすることになっています。結果が分かるのは明日です」、と言われました。

その、検査結果が分かる入院4日目の検診では体温が37.5度で、血圧が上下それぞれ128と77で少し悪くなっています。

早朝の5時40分ころに看護師さんから、点滴が流れていないと言われて起こされましたが、そのことと何か関係があるのだろうか。

ついでに言えば、看護師さんから立ち上がるように言われて立ち上がったところ、少しのふらつきを感じてしまいました。

「大丈夫ですか、車椅子にしましょうか」、と心配される始末です。

これも点滴が止まっていたことと何か関係があるのだろうか。

それとも、ベッドでは寝たり休んだりばかりの生活なので、運動不足のせいなのだろうか。

いろいろなことをあれこれと考えてしまいます。

医師は「癌の可能性」を

朝の9過ぎに主治医の先生が来られて、昨日のエコ-検査の結果を説明してくれました。

私をベッドから連れ出してカンファレンス室と書かれている部屋に連れて行き、誰もいないがらんとした所で、2人きりで話されました。

先生によると、先生の思ったより相当悪いとのことでした。

「腎臓の両方に少し尿が溜まっており、水腎病の状態です。

前立腺の上に何かが浮き上がっているように見えます。

それが何なのか、今日はCT検査をしてみましょう」、と言われました。

「もしそれが血の塊ならば、少し痛い思いをしますが、膀胱に管を入れて洗浄すれば綺麗になります。

また膀胱内にポリ-プ状のコブが2つ見えます。

それがポリ-プなのか、癌なのか確認する必要があります。

相当悪いので大学病院で診てもらったほうが良いように思います」、とも言われました。

この説明を聞いて、今後の展開が怪しくなってきたことを感じました。

私に微熱があることも、先生には心配の要因となっているようです。

これは大事 (おおごと) になって来ました。

順調に回復しているとばかり思っていたのに、突然、私に癌の可能性が出てきたのです。

もし癌で寿命が尽きるなら、残された家族はどうなるのか、などと様々な心配が、急に心に浮かんでくるようになり、胸騒ぎまで覚えるようになりました。

その日、つまり入院4日目の午後3時過ぎに、昨日のエコ-検査で見つかった、膀胱内に見えるポリ-プ状のコブの正体を明らかにするためのCT検査をしました。

大きな筒状になっている輪の中に仰向けになって入れられ、両手を万歳の格好にさせられました。

「息を吸って、……そのままで、……はい、楽にしてください」。

この動作を2回繰り返して2₋3分で終了しました。

翌5日目の朝は5時頃に目が覚めました。

CT検査の結果が気になっているので、どうしても早く目が覚めてしまったようです。

膀胱に見つかった癌の可能性もあるポリ-プは、癌化しない良性のものもありますが、これまでの経過からして良性は考えられないと思いました。

そのようなことをあゝでもない、こうでもないと、つい考えてしまいます。

もし癌ならば、死亡する可能性もあります。

そのことを考えれば、大学病院に移送される前に、帰宅して1日でも2日でも滞在したいものだと思いました。

ぜひとも私の要望を先生に伝えて承諾を得ようと考えました。

朝の検診では体温は36.5度で、血圧は上下それぞれ113と65で、平常に戻っています。

朝食を食べている最中の8時過ぎに、主治医の先生が来られました。

先生によると、昨日のCT検査の結果はエコ-検査の結果とは違い、腎臓はきれいだということでした。

詳しくは後で説明するとのことでした。

でもうれしくなり、ホッとました。

もしかしたら大学病院に移る必要がなくなったかも、と思いました。

それでもポリ-プが存在するので、有頂点にならないように気を引き締めていこうと思いました。

先生はこの良い情報を早く知らせようとして、わざわざ私の所に早めに立ち寄ってくれたのではないかと思い、感謝の念を持ちました。

実際、帰り際には、「入院前の不快な症状はなくなりましたか?」と、関心を示す質問を投げかけられました。

私は「治りました」、と感謝して答えることができました。

改めて午後1時頃、先生からCT検査の説明をしてもらいました。

それによると、「エコ-検査の結果では膀胱癌の可能性があったんですが、CT検査ではそれを思わす所見がない」、ということでした。

先生は、「なぜエコ-検査ではあのような結果になったのだろうか」、と不思議がっていました。

そして今後の予定として、「週明けの月曜日に血液検査します。

数値が良くなっているはずなので、管 (カテーテル) を抜いて自分で排尿できるかどうかを確認します」、ということでした。

先生が検査を予告していた月曜日になりました。

朝8時の朝食直後に先生が来られて、「今日は管を抜いておしっこが出るかどうかを見ます」、と改めて言われました。

それに付け加えて、「おしっこが出なくても他の治療もありますので、安心してください」、と言ってすぐに戻られました。

あっという間のことで、他のことは何も話すこともできませんでした。

そして間もなく担当の看護師さんが来られて、「ではこれから管 (カテーテル) を抜きます」、と言われて横にさせらました。

「抜くときはちょっと変な感じがします」、と言われました。

でもそんなことはなく、あっという間に抜き取って戻って行かれました。

あっという間のことだったので見ることもできませんてでしたが、体内に挿入されているカテーテルの部分がどうなっているのか、確認しておきたかったと思いました。

カテーテルを抜いてから2時間半ほど経ちましたが、尿意はまったくありません。

看護師さんが私のお腹を押したところ、確かに尿が溜まっている感じがしますが、尿意はありません。

11時40分頃に先生も自己排尿ができているかどうかを見に来られましたが、まだ尿意はありません。

先生によると、朝の血液検査の結果はすべて良いということでした。

「腎臓機能も回復しているのに、それでも尿が出ないことは、それだけ前立腺が肥大していることを意味しています。

やはり切除手術が必要なことは明らかです」、と言われました。

そして、「どこでも紹介状を書いてあげますが、レーザ-手術が出血も少なく、最も良い方法です」、とも話されました。

でも、私は先生に聞きました。

「先生が (私の) 手術をしてくれないんですか」。

先生の答えは、「私は70代。私が手術をするなら開腹ですよ。今時そのような手術をする人はいません。

あなたには最先端の手術をしてほしいと思います」と言われした。

それを聞いて、私も残念ながら諦めざるを得ませんでした。

そして今回の入院の目的は、私を手術のできる状態にまで回復させることにあることを知りました。

挿入された新しいカテーテル

その後もまったく尿が出ることはありませんでした。

トイレにも行っていきんでみましたが、まったく尿は出てきませんでした。

つまり自分で排尿できなかったので、昼食後の12時半ごろに先生によって再びカテーテルを挿入されました。

うれしいことに、挿入された新たなカテーテルには、排尿バッグはついていませんでした。

長さが30㎝ほどの半透明なものですので、もうズボンの外に出ることはなく、ズボンの中に収まります。

挿入しやすくするためと思われますが、先生はカテーテルの真ん中あたりから、何か透明な粘液のようなものを流してから私に挿入していました。

カテーテルの先端にはマグネット磁石が取り付けられています。

尿意を感じたならトイレに行って、磁石でぴったりと閉じられている蓋を開けると排尿されます。

もっとも尿意を感じなくても、この蓋を開けると、尿の量の多少に関わらずに途端に排尿されます。

先生は、「この器具に慣れるためにもう1日か2日入院を継続して様子を見ましょう」。

「前立腺肥大を小さくする強い薬も出しますので、副作用の様子を見る必要があります」。

「その後に退院して、外来で1週間ほど様子を見てみましょう」、と話されました。

そして改めてその「1週間後にカテーテルを外して、自分で尿を出せるがどうかを確認しましょう」、ということになりました。

 このようにして私の前立腺肥大はその後も順調に回復し、退院する日となりました。

先生が朝食後、間もなく来てくださり、今後の予定を話してくださいました。

それによると以前に話された通り、退院後の今度の月曜日に来院して様子を見ます」。

「その次の月曜日にはカテーテルを抜き、自分で排尿できるかどうかを確認します」。

「その後にレーザ-治療をしている病院を紹介します」、ということでした。

結局、この病院では12日間入院し、お世話になりました。

退院してから11日後の自己排尿最終検査でも、トイレに行っていきみましたが、やはり自分では排尿できないことが明らかになりました。

それで、管を挿入された状態で、この病気の根治手術へと向かうことになりました。

まとめ

私はエコ-検査とCT検査を受けました。

  • エコ-検査では癌の可能性が浮上しましたが、
  • CT検査では、その可能性が排除されました。

ですから、よく検査をして確かめる必要があることを知ることができます。   

また、退院近くになって挿入されたカテーテルは、排尿バッグのないものでした。

一瞬、最初からそのカテーテルを挿入してもらいたかった、と思うほどでした。

でも、物事には順序、段階があります。

腎臓機能が回復してきたので、その新しいカテーテルが挿入されたのであり、最初からそのカテーテルを挿入できるわけではないでしょう。

ですから焦らずに、必ず回復をしていくことを信じて取り組んでいきたいと思います。

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